新型コロナウイルスはまだまだ収束しそうにありません。2020年7月22日現在で日本の累計感染者数は2万6千人以上とのこと。現在の感染者数は5千人を超えました。
これからもまだまだ新型コロナウイルスとの戦いは続きそうです。
マスクはもとより手洗いの洗剤やアルコール消毒液もこれからも必要になります。また、アルコール消毒液がドラッグストアで品薄になっているところもあるそうです。
そのアルコール消毒液の代わりとして「次亜塩素酸水」が今話題になっていますが、「次亜塩素酸水」ってなんだかわからないと使うにも使えません。
そこで「次亜塩素酸水」について調べてみました。

次亜塩素酸水とは?

「次亜塩素酸水」とは、タンパク質を分解する性質を持つ次亜塩素酸(もしくは、次亜塩素酸イオン)を含む水のことを言います。
手指を消毒するのに「次亜塩素酸水」が使われたりしますが、タンパク質を分解する性質があるのに手指に使って大丈夫なのか?と疑問に思われるかもしれませんが、人間の皮膚は角質層(死んだ細胞)があるので問題ないと考えられています。
【Q2】次亜塩素酸水を手指の消毒に使ってもいいか
【A】○(水で洗い流したほうがいいが可)
次亜塩素酸はたんぱく質を分解する性質があり、それによって菌やウイルスを死滅させるが、人間の体もたんぱく質でできている。市販されている次亜塩素酸水を手指消毒に使っても安全なのか。「濃度によりますが、人間の皮膚は角質層という、いわば死んだ細胞で覆われているので、手指消毒に使っても通常は問題ないと考えられます。ただ、できれば、水で洗い流したほうがいいですね」(左巻氏)
効く? 効かない? 次亜塩素酸水は結局どう使えばいいのかより引用
主に、インフルエンザ、ノロウイルス、サルモネラ菌等に有効とされ、食品添加物や歯医者での洗浄に使われたりします。
弱酸性の溶液で、短時間でウイルスなどを酸化させる効果がありますが非常に不安定な溶液です。日光が当たっていたり、湿度の高い場所で保管されていたりすると、塩酸と酸素に分解され、すぐに消毒効果がなくなってしまいますので保管には注意が必要です。
また、酸性のものと混ぜると塩素ガスが発生して危険ですのでその点も注意しましょう。
似たような名前で「次亜塩素酸ナトリウム水溶液」もありますが、全く別物なので注意しましょう。
次亜塩素酸ナトリウム水溶液とは違うの?
「次亜塩素酸なトリウム水溶液」は、いわゆるハイターやカビキラーなどの塩素系漂白剤のことを言います。アルカリ性の溶液で、酸化作用を持ち長期間保存ができますが、「次亜塩素酸水」よりも殺菌力はありません。
「次亜塩素酸ナトリウム水溶液」は、主にドアノブ、手すり、テーブル、椅子、食器などの消毒に使われます。消毒した後は、水拭きしてください。
消毒の仕方
それぞれ適切な方法で消毒をしてください。
手指の消毒の仕方
手指には、
✔️石鹸
✔️アルコール消毒液
✔️次亜塩素酸水
で消毒してください。
石鹸での消毒の仕方
家に帰ったら、何かを触る前にすぐに石鹸またはハンドソープで手を洗いましょう。手の洗い方は、手のひらだけでなく手の甲、指の間、手首までしっかりと洗います。「ハッピーバースデー」の歌を2回歌うくらい洗うといいとされています。
アルコール消毒液での消毒の仕方
アルコール消毒液は、手がひたひたになるくらいたっぷりと使うことが大切です。そして指先を中心に、爪の間にも浸るようにしっかりと手のひら全体に擦り込みましょう。
指先が一番使うところであり、菌が付着しやすい場所になります。
また、アルコール濃度は70%〜95%以下のものを使ってください。アルコールでウイルスの膜を壊すことで無毒化されるので高濃度のもののがいいですが、60%以上の濃度のものでも有効性の報告があるそうですので、高濃度のアルコールが手に入らない場合は60%以上のものを使ってください。
(※) 60%台のエタノールによる消毒でも一定の有効性があると考えられる報告があり、70%以上のエタノールが入手困難な場合には、60%台のエタノールを使用した消毒も差し支えありません
厚生労働省のHPより引用
次亜塩素酸水での消毒の仕方
次亜塩素酸水でもたっぷりと使って手指に擦り込んでください。次亜塩素酸水はアルコールでかぶれる方も使うことができるので試してみてください。
次亜塩素酸水は製法がいくつかあり、
- 食塩水や塩酸を電気分解したもの
- 次亜塩素酸ナトリウムを原料に、酸を加えたり、イオン交換したりして酸性に調整したもの
- 粉末(ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム)を水溶したもの
などがあります。(1) 食塩水や塩酸を電気分解したものは非常に不安定で効果が長持ちしないものもあり注意が必要です。
物の消毒の仕方
物を消毒するには、
✔️熱湯
✔️塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム水溶液)
✔️洗剤(界面活性剤)
✔️次亜塩素酸水
などで消毒してください。
熱湯
80℃以上の熱湯に10分さらすとウイルスを死滅させることができます。食器やお箸などは熱湯消毒が有効です。
塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム水溶液)
いわゆるハイターです。次亜塩素酸で酸化させウイルスを破壊し無毒化するものです。
手袋をはめ、0.05%の濃度の塩素系漂白剤で拭き、その後水拭きしてください。金属製のものは腐食する可能性があるので注意してください。
洗剤(界面活性剤)
食器を洗うときの洗剤です。ウイルスの膜を壊し無毒化するものです。テーブル、ドアノブ、電気のスイッチ、リモコンなどを消毒しましょう。
9種類の界面活性剤が新型コロナウイルスに有効だと確認されています。ご自宅の食器用洗剤の裏面を確認してみてください。我が家の食器用洗剤は、「アルキルアミンオキシド」が配合されていました。
NITE検証試験結果から有効と判断された界面活性剤(9種)
厚生労働省のHPより引用
・直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(0.1%以上)
・アルキルグリコシド(0.1%以上)
・アルキルアミンオキシド(0.05%以上)
・塩化ベンザルコニウム(0.05%以上)
・塩化ベンゼトニウム(0.05%以上)
・塩化ジアルキルジメチルアンモニウム(0.01%以上)
・ポリオキシエチレンアルキルエーテル(0.2%以上)
・純石けん分(脂肪酸カリウム)(0.24%以上)
・純石けん分(脂肪酸ナトリウム)(0.22%以上
(注)NITE(ナイト)とは独立行政法人製品評価技術基盤機構のことで、経済産業省の要請を受けて、界面活性剤、次亜塩素酸水等の代替消毒物資の新型コロナウイルスに対する有効性評価を行っている機関です。
消毒の仕方は、薄めてテーブルなどを拭き、その後水拭き、乾拭きします。詳しくは、NITE発行の、ご家庭にある洗剤を使って身近なものを消毒しましょうをご覧ください。
次亜塩素酸水
次亜塩素酸水で物の消毒も有効です。次亜塩素酸水は、スーパーの野菜や果物の洗浄にも使われています。口に入れるものは、最後に必ず水で洗い流してください。
次亜塩素酸水は、酸性の溶液で、酸化作用により新型コロナウイルスを破壊し無毒化するものです。
拭き掃除には、有効塩素濃度80ppm以上(ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを水に溶かした製品の場合は100ppm以上)の次亜塩素酸水をたっぷり使い、消毒したいものの表面をヒタヒタに濡らした後、20秒以上おいてきれいな布やペーパーで拭き取ってください。元の汚れがひどい場合などは、有効塩素濃度200ppm以上のものを使うことが望ましいです。
厚生労働省のHPより引用
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あとがき
次亜塩素酸水はまだまだよく知られていないものですが、食品の洗浄や歯医者での洗浄にも使われており、弱酸性でお肌にも優しいものも販売されています。
また、新型コロナウイルスにも有効性が証明されており、注目すべき除菌水です。
どんなものかおすすめ商品を一度チェックしてみてください。



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