夏の暑さが落ち着き、過ごしやすい気候になる秋。しかし、肌にとっては油断できない季節でもあります。40代以降になると、「急に乾燥が進んだ」「シワが目立ってきた」「肌がごわついて化粧ノリが悪い」などの悩みが出やすくなります。
その原因は、夏の紫外線ダメージが蓄積されたまま、空気の乾燥が始まる秋に突入してしまうから。実は秋こそが美肌を左右する“分かれ道”なのです。ここで正しいケアをしておくかどうかで、冬以降の肌の調子が大きく変わってきます。
今回は、40代以降の女性にぜひ実践してほしい、秋のスキンケアと髪のケアのポイントを詳しくご紹介します。
秋に肌トラブルが増える理由
夏の紫外線ダメージの表面化

夏に浴びた紫外線は、秋になってからシミやくすみ、ハリ不足として現れます。メラニンの蓄積に加え、真皮層のコラーゲンやエラスチンもダメージを受けているため、肌がしぼんだように感じることも。
空気の乾燥

秋になると湿度が一気に下がり、肌の水分が奪われやすくなります。40代以降は皮脂の分泌量も減るため、水分と油分の両方が不足し、乾燥小ジワやつっぱり感を感じやすくなります。
バリア機能の低下

気温差や生活リズムの乱れから、自律神経が不安定になり、肌のバリア機能も低下。刺激に敏感になり、赤みやかゆみなど“ゆらぎ肌”の症状が出やすくなるのも秋の特徴です。
秋のスキンケアで大切なポイント
[ 1 ] とにかく保湿を最優先に

秋の肌を守る基本は「保湿」です。いつものスキンケアを強化しましょう。
- 化粧水はコットンやハンドプレスでしっかり浸透させ、2〜3回に分けて重ね付け
- 美容液では、セラミド・ヒアルロン酸・ナイアシンアミドなど保湿成分を補給
- 乳液・クリームで油分を補い、水分の蒸発を防ぐ
特に40代以降は油分不足も顕著になるため、クリームやオイルをプラスして“フタをする”ケアが必須です。
[ 2 ] 夏のダメージをリセット

透明感を取り戻すためには、美白・抗酸化ケアをプラスしましょう。
- ビタミンC誘導体
→ シミ・くすみ予防 - ナイアシンアミド
→ ハリとバリア機能をサポート - レチノール
→ ターンオーバーを促進し、シワ改善
ただし、ビタミンCやレチノールは、敏感に傾いている時は刺激が強すぎる場合もあるので、週に数回から取り入れるのがおすすめです。
[ 3 ] 角質ケアでごわつきを解消

秋は紫外線で厚くなった角質が残り、化粧水の浸透を妨げます。酵素洗顔やマイルドなピーリングを週1回程度取り入れると、透明感が戻りやすくなります。やりすぎは逆に乾燥を悪化させるので注意。
[ 4 ] 紫外線対策を怠らない

「もう秋だから大丈夫」と思いがちですが、紫外線A波(UV-A)は一年中降り注いでいます。特にシワやたるみに直結するのがこのUVA。日中は必ず日焼け止めを使い、日常生活ならSPF30程度でも十分です。
髪と頭皮のケアも忘れずに
秋は肌と同じように、髪や頭皮も夏の紫外線や汗によるダメージを受けています。そのうえ空気が乾燥し始めるため、抜け毛・パサつき・かゆみなどの悩みが出やすくなります。
頭皮の保湿ケア

頭皮も肌と同じ「皮膚」なので、乾燥するとフケやかゆみの原因に。アルコールが強いトニックではなく、保湿成分(ヒアルロン酸・セラミドなど)入りの頭皮用ローションを使うと健やかに保てます。

髪の補修と保護

夏の紫外線でダメージを受けた髪は、キューティクルが剥がれて乾燥や枝毛につながります。洗い流さないトリートメントやヘアオイルで補修し、ドライヤー前に使うことで熱や乾燥からも守れます。

食生活で内側から強い髪へ

髪はタンパク質からできているため、良質なタンパク質(魚・大豆製品・卵)をしっかり摂ることが大切です。亜鉛や鉄分も毛根の働きを助ける栄養素なので、バランスの良い食事を心がけましょう。

40代からのスキンケアルーティン例

朝、夜のスキンケアもより重点的に行うのがおすすめ。何かをプラスするのではなく、化粧水を重ねづけしてレイヤードしたり、濃厚クリームでしっかり水分をカバーしてあげるだけでも、肌状態が変わってきます。
ここで、朝、夜のスキンケアルーティンの一例を紹介します。
朝のケア
朝は肌を守る皮脂を落としすぎないことが大切。乾燥が気になる日は水だけでやさしくリフレッシュを。
年齢とともに水分保持力は低下しがち。化粧水を数回に分けて重ね付けし、肌の奥までうるおいを届けます。
ヒアルロン酸やセラミドでしっとり感を、ビタミンCで透明感を。大人肌には保湿と抗酸化ケアが欠かせません。
せっかく与えた水分を逃さないために、乳液やクリームでフタを。朝の保湿は日中の乾燥対策にもつながります。
秋の紫外線も油断できません。日焼け止めはシミやシワ予防だけでなく、乾燥ダメージからも肌を守ります。
夜のケア
刺激を避けたい大人の肌には、ミルクタイプのクレンジングが安心。やさしく落としてしっとり感をキープ。
洗いすぎは乾燥の原因。アミノ酸系洗顔料ならうるおいを守りながら、汚れだけをやさしく取り除けます。
夜は肌の修復タイム。化粧水を手のひらでじっくりなじませて、眠っている間のうるおい不足を防ぎましょう。
ハリ不足や毛穴の開きが気になる方に。ビタミンCやナイアシンアミド配合の美容液で夜の集中ケアを。
大人肌にはリッチなクリームが頼もしい味方。寝ている間にうるおいを閉じ込め、翌朝のふっくら感を叶えます。
週1回の特別なお手入れで肌にご褒美を。保湿パックややさしい角質ケアで、なめらかで明るい印象に導きます。
インナーケアで内側からうるツヤ肌へ

スキンケアだけでなく、食生活や生活習慣の見直しも大切です。
- 水分補給:1.5L程度を目安にこまめに摂取
- 栄養バランス:サーモンやサバに含まれるオメガ3脂肪酸、カボチャやサツマイモのビタミン類は美肌に◎
- 睡眠:成長ホルモンが分泌される22時〜2時を意識して眠ると肌の修復力が高まります。
胃腸を休ませてあげる「16時間ダイエット」もおすすめの方法。シルエットがスッキリするだけでなく、お肌にも良い効果が期待できます。
まとめ
秋は美肌と美髪の分かれ道。ここでのケアを怠ると、冬の乾燥シーズンに一気に老化が進んでしまいます。
- 肌は「保湿+ダメージリセット」が基本
- 髪と頭皮も「乾燥対策+補修ケア」が必須
- 外側のケアと内側のケアを両立する
40代以降の女性は、水分も油分も減少し、肌も髪も乾燥に弱くなります。だからこそ、秋のケアを見直すことが、冬をうるツヤで乗り切るカギになるのです。今日から少しずつ習慣を変えて、乾燥知らずの美しさを整えていきましょう。
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