「アルカライズ」って何?って思われている方も多いと思います。アルカライズとは、「身体を酸化しないようにアルカリ性に近づける」という意味で、酸性に傾いた身体をアルカリ性に戻していくことを言います。「抗酸化」と言えば分かりやすいかもしれませんね。欧米ではメジャーな健康法で、約100年以上前のアーユルベーダでも使われているとのこと。
アルカライズすることで、美容や健康に良い影響が現れるとされています。身体にどのような変化が現れるのか、どのようにしたらいいかなどを解説していきます。
「アルカライズ」とは?
「アルカライズ」とは、「身体をアルカリ性に近づける」こと。
現代の食生活では、添加物が多くお肉を食べる方も多いため、身体を酸化させエイジングを進ませてしまいます。身体は弱アルカリ性に保つことでバランスが良くなり、不調が改善され、美肌にもつながるとのこと。
人間の身体は、場所によって良いとされるpHバランスは異なりますが、全体でみると中性「7」よりアルカリに寄った「弱アルカリ性」に保つと良いとされています。
昔、学校の理科の授業で習いましたが、「pH」という言葉は覚えていてもどのようなものか忘れてしまっている人も多いと思います。pHは、酸性・アルカリ性を表すもので、数値は1から14まであります。真ん中の7が中性で、7より数値が低いと酸性度が強く、7より数値が高いとアルカリ度が強くなります。
弱アルカリ性に戻さずに酸性化したままにしておくとどうなるのか?
身体が酸性化したままにしておくと、身体はバランスが取れなくなり細胞は死んでいってしまいます。そこで身体は死なないように、骨や筋肉からアルカリ性栄養の「ミネラル」を取り出しpHバランスを保とうとします。
その結果、骨がもろくなり骨粗しょう症にもなりやすくなってしまいます。骨は一度もろくなってしまうと再び強くすることはとても難しいので、日頃から身体をアルカライズ(弱アルカリ化)してくれる食品を摂取することが大切です。
身体をアルカライズ(アルカリ化)してくれる食べ物とは?
身体をアルカライズしてくれる食べ物は主に野菜を中心にたくさんあります。いろんな野菜をバランスよく摂ることで、身体を弱アルカリ性に近づけることができます。
主なアルカリ性食品
葉野菜、根菜、ハーブ、薬草、薬味(ネギ・ニンニク以外)、きのこ、海藻、レモン、酢、香辛料、玄米(長時間炊き)、梅干し(昔からのもの)、熟成しょうゆ、みそ、など。
主な酸性食品
白米、パン、麺、牛乳、ネギ類、菓子、果物、植物油、清涼飲料水、アルコール、肉、魚、卵、動物性油脂、など。
身体を酸性に傾ける食べ物は、主食や肉類といつもの食事のメインになるものばかり。なかなか減らすのは難しそうですが、野菜や調味料をうまく取り入れ、酸性の食べ物を多く摂りすぎないようにしましょう。「酸性:アルカリ性=3:7」くらいにすると良いとされています。
食べ物の酸性・アルカリ性の一覧を表で作りましたので、食事を作る時の参考にしてください。
3 | 酸性 | 炭酸水、ソーダ水、栄養ドリンク、炭酸飲料(ジュース、缶チューハイ)、ジャム、アイスクリーム |
4 | 酸性 | 菓子パン、アップルパイ、ハンバーガー、パスタ、スナック菓子、チョコレート、ビール、ワイン、紅茶(加糖)、チーズ、豚肉、ピクルス、酢、しょうゆ、人工甘味料、ソース、ケチャップ、マヨネーズ |
5 | 酸性 | 精製水、蒸留水、コーヒー、加糖フルーツジュース、加糖野菜ジュース、牛肉、食パン、ピーナッツ、ピスタチオ、小麦、白米、ウイスキー |
6 | 酸性 | フルーツジュース、加糖ジュース、ほとんどの穀物(玄米、大麦、オーツ麦、ライ麦)、卵、魚、豆乳、牛乳、ヨーグルト、ココナッツ、プラム、レバー、牡蠣、鮭、金時豆、そら豆、はちみつ、植物油(コーン油、キャノーラ油など) |
7 | 中性 | ほとんどの水道水、湧き水、海水、河川水 |
8 | アルカリ性 | バナナ、リンゴ、パイナップル、桃、さくらんぼ、グレープフルーツ、トマト、ピーマン、とうもろこし、マッシュルーム、アーモンド、オリーブ、オリーブ油、ココナッツオイル、ミネラルウォーター |
9 | アルカリ性 | レタス、セロリ、さつまいも、まいたけ、オクラ、にんにく、生姜、いんげん豆、大豆、エンドウ豆、ナス、アボカド、さやいんげん、大根、カブ、緑茶、ぶどう、キウイフルーツ、メロン、みかん、マンゴー |
10 | アルカリ性 | ケール、ほうれん草、ブロッコリー、芽キャベツ、キャベツ、カリフラワー、アスパラガス、にんじん、玉ねぎ、きゅうり、しいたけ、パセリ、レモン、ライム、海藻 |
身体を酸化させてしまう危険な食べ物は何?
ジュースや炭酸飲料水など精製された糖分を含む甘いドリンク、パンや白米など精製された穀物、食品添加物が入ったお惣菜や軽食やジャンクフード、人工甘味料が含まれたお菓子……。美味しい食べ物に身体を酸化させてしまうものが多く含まれます。
特に、よく言われているのが、ハムやソーセージなどに含まれる「亜硝酸Na」という食品添加物。これは主にハムやソーセージなどの色をよくする発色剤として使われるものですが、毒性が強く、身体の中で発がん性物質に変化すると言われています。摂取し続けると、がんになる可能性が高まると懸念されているので注意が必要です。
その他にも、人工甘味料などにも身体に害を及ぼす添加物が多く存在します。なるべく、無添加のもの、遺伝子操作が行われていない食品、農薬不使用のものを摂ることをおすすめします。
いつもの食生活に気をつけて「アルカライズ」する
どの食材が酸性なのかアルカリ性なのか……といろいろ考えると混乱してしまいますが、実は、日本の伝統食、一汁三菜の日本食スタイルを取り入れていけば、身体は自然と弱アルカリ性に保つことができます。
野菜を多く摂り、魚中心でお肉を少なめにする。また梅干しや海藻といったアルカリ食材も豊富に取り入れることで、深く考えずにも身体はアルカライズされていきます。日本食は食材の味を生かし、旬のものを取り入れているからこそ食材の栄養をバランスよく吸収でき、身体を酸性化させにくくなります。
食事以外で「アルカライズ」する方法|生活習慣で気をつけることは?
現代社会では、ストレス、睡眠不足、浅い呼吸……など、身体を酸性化させる要因がたくさんあります。これらを全て取り除くことは難しくても、少しずつ気をつけることでこれらの要因を減らすことはできます。
酸性化要因を取り除くチェックリストを作りましたので、できることから実践してみてください。
- お菓子は控える
お腹が空いたらアーモンドを食べる - 炭酸飲料は控える
甘い飲み物は水やお茶に帰る - 弱アルカリ性の飲料を飲む
レモンウォーター、重曹クエン酸水など - 緑黄色野菜を多めにとる
- 穀物は全粒粉や雑穀米にする
- 肉を食べる時は野菜も食べる
- 豆類を積極的に摂る
- アルカリ性オイルに帰る
オリーブ油は◎ - 調味料を必要最低限にする
- 人工甘味料をやめる
- アルコールは控えめに
- コーヒーは1日1杯までにする
- シャワーではなく湯船に浸かる
- パソコン、スマホは控えめに
重曹クエン酸水は、気軽に摂れるアルカリ性の飲み物です。安価で簡単に作れますので、生活の中に取り入れてみましょう。
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