肌の一番外側にある「角質」。実は、お肌にとって重要な役割を担っていることを知っていますか?
たまってしまうと、ゴワゴワしたりくすみの原因になってしまう悪役のイメージが強い角質ですが、その役割を理解しておくことでいつものスキンケアも変わってきます。
美容好きな人は、ぜひ角質についての知識を知っておいてくださいね!
知っておこう! お肌にとって角質の役割とは?
肌の一番外側にある「角質」。0.02mmという非常に薄い層で、分かりやすく言うと食品ラップほどの薄さです。そんな薄い角質ですが、肌を守る重要な役割を担っています。
その役割は、「バリア機能」。
バリア機能は、角質層の細胞内外に存在するセラミドやNMF(天然保湿因子)の働きにより、肌の水分が蒸散するのを防いだり、紫外線やPM2.5などの外的刺激から肌を守る機能です。
このバリア機能が、正常に働くことで健やかな肌が保てます。そのためには、ターンオーバーが定期的に行われることが必要です。
角質層は、死んだ細胞である角質細胞が積み重なった層のこと。死んだ細胞がパイの断面のように10~20層にも積み重なってできています。この死んだ細胞の中の「NMF(天然保湿因子)」、細胞の間に存在するセラミドなどの「細胞間脂質」、肌表面を覆う「皮脂膜」の3つの物質によってバリア機能が保たれます。死んでもなお、お肌のために働いてくれるなんて、ありがたいですね。
角質がたまってしまう原因とは?
角質がたまってしまう原因は、肌の生まれ変わりが低下する「ターンオーバーの乱れ」が主な原因です。特に、40代以降は、加齢とともにうまくターンオーバーができなくなってきます。
ターンオーバーが乱れると不要な角質がたまるので、肌表面がごわつく、乾燥しやすくなる、角栓ができる、化粧品の効果が弱くなる……など、肌トラブルのオンパレードになってしまいます。また、バリア機能も乱れますので、シミ・くすみの原因にもなりる事も。
肌トラブルを防ぐために、定期的に角質ケアを取り入れましょう。
角質ケアをしないと起こる肌トラブル一覧
怖がらせるわけではありませんが、角質ケアをしないままにしておくと起こる可能性のある肌トラブルをまとめました。最悪の状態を想定していますので、気になった時に早めのケアをすることが重要です。
- 肌表面のごわつき
-
不要な角質が肌表面にたまり、肌が毛羽立っているような状態になるので、「ゴワゴワ」「カサカサ」といった手触りになってしまいます。肌表面がなめらかではないので、メイクもうまく乗らずファンデーションのヨレの原因にも。
- 角栓ができやすくなる
-
角質が厚くなると毛穴の出口も塞がれてきて、毛穴の中に角栓ができやすくなります。角栓は、皮脂・汚れ・不要な角質が混ざり合ってできたドロドロの脂のかたまりです。毛穴の中に詰まるとニキビまでできやすくなります。
- 乾燥
-
古くなった角質は隙間だらけになり乾燥した状態なので、肌内側のうるおいをどんどん逃してしまいます。洗濯で乾燥機をかける時に、一枚乾いたバスタオルを入れると乾きやすくなるんですが、それと同じ状態です(怖いですね)。
- 化粧品の効果が弱くなる
-
化粧品でうるおいを与えても肌表面に古い角質があると、その角質がじゃまをしてうるおい成分が肌内部まで入っていきません。いくら高機能な化粧品を使ってケアしても、肌表面でブロックされてしまい浸透が弱まってしまいます。
- シミ・くすみの原因
-
古い角質が肌表面に残ったままだと、バリア機能が乱れ外的刺激をブロックしにくくなります。また、うるおい不足の状態にもなっているため、紫外線の攻撃を阻止できずにシミ・くすみの原因にも。
おうちでできる角質ケア方法を紹介!
角質ケアはどんなことをしたらいいのか、実際の方法を紹介します! 古くなった不要な角質を除去するお手入れをすると良いでしょう。
- 酵素パウダーで洗顔する
- スクラブ洗顔をする
- ふきとり化粧水を使う
- 角質ケアに特化した化粧品を使う
- クレイ配合の洗顔料で毛穴の中まで角質オフ
などの方法があります。
酵素パウダーで洗顔する
酵素パウダーは、肌表面にある不要な角層を分解し、角質を取り除いてくれます。毎日使えるマイルドな成分です。
- プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)
- リパーゼ(皮脂分解酵素)
など。
こちらがおすすめ!
スクラブ洗顔をする
スクラブ洗顔をすることで、肌表面の古い角質をゴマージュして取り除きます。スクラブは、ザラザラしたもの、柔らかいものなどいろいろな種類のものがあります。
角質がたまってしっかり落としたい時は「ザラザラしたもの」、習慣的にスキンケアに組み入れたい時は「柔らかいもの」を使うなど、好みや状況に合わせて選ぶと良いです。
- セルロース(繊維質の糖)
- マンニトール(糖)
- 合成ワックス
など。
こちらがおすすめ!
ふきとり化粧水を使う
コットンに適量取り出し、肌の上を滑らして肌表面の古い角質を除去します。コットンに絡めて古い角質を物理的に除去するので、ゴシゴシ使ったり、何度も使ったりしないように注意しましょう。
また、一般的な化粧水は、うるおいを補給する役割がありますが、ふきとり化粧水は、汚れを除去するために使います。ふきとり化粧水を使ったあとは、普通の化粧水などで保湿することも忘れずに行いましょう。
- AHA(フルーツ酸)
- ヨクイニンエキス(ハトムギから抽出)
など。
こちらがおすすめ!
角質ケアに特化した化粧品を使う
肌表面の古い角質を柔らかくして落とす成分の入った化粧品を使うのもオススメです。いろいろな「酸」を配合したものが角質ケアに有効ですが、酸の種類や濃度によって肌への効果は変わってきます。
中には敏感肌でも使える商品もありますので、肌の弱い方は低刺激の商品を探してみましょう。
- サリチル酸
- グリコール酸
- 乳酸
- グルコン酸
など。
こちらがおすすめ!
クレイ配合の洗顔料で毛穴の中まで角質オフ
実は、肌表面だけでなく、毛穴の中でも古い角質ははがれています。毛穴の中の不要な角質を取り除くには、クレイ配合の洗顔料がおすすめ! クレイには、古い角質や皮脂汚れを吸着する性質があります。クレイの吸着力を使って毛穴の中の角質をオフしましょう。
皮脂を吸着する性質もあるので、乾燥肌の方は肌調子を見ながら、肌が乾燥しすぎないように注意して使いましょう。
- カオリン
- ベントナイト
- タナクラクレイ
- 海シルト
など。
こちらがおすすめ!
おすすめ角質ケア方法
おうちで出来る角質ケア方法を5つお伝えしましたが、私が一番オススメしたい方法は、
「朝、泡洗顔、夜、クリーム洗顔」
です。
朝に、泡洗顔で夜中に古くなった角質を洗いながし、夜に、クリーム洗顔で日中に出た汗や脂をしっかり落とします。
実際に、この方法を試してから吸い付くようなやわらかな肌になりました!
その時使っていた洗顔料が、朝は「リセットウォッシュ」、夜は「サイムダン プレミアム」です。実は、こちらの方法は、IKKOさんが以前番組で紹介した洗顔方法で、実際試したらよかったので本当にオススメの方法です。
別記事でまとめていますので、よかったら読んでみてください。
まとめ
不要な角質を除去すると、化粧水などの浸透力がアップし、キメが整い、肌のごわつきやくすみが軽減し、毛穴も目立たなくなるなど、良いことだらけ! また、新陳代謝が促されることで、肌の生まれ変わりもスムーズになっていきます。
いろいろな肌悩みがある方は、いつものスキンケアに「角質ケア」を取り入れてみましょう。
▼クリック!応援お願いします!▼
コメント