前回『うちの犬、ダイズちゃん【出会い編】』のつづきです。
シェルターからの道中
事務手続きが終わると、ダイズちゃんを抱き上げ一緒に3人、いや、2人と1匹で写真を撮りました。貰われて行くときに写真を撮るのは、ここの保護施設では定番のことのようです。
ダイズちゃんは、ばっちりカメラ目線。わたしたちは、突然のことで、笑顔が半笑いになっていました。この写真は、また、保護犬を貰いにくる人たちのために、壁に飾られるそうです。
きっと、この写真を見て、ああ、こうゆう人たちに貰われていったんだな、こんなワンちゃん達がいたんだなーと、その人たちに思われていることでしょう。
そして、あ、この人たちは笑顔引きつってるねって言われてるかも。まー、いいでしょう。ダイズちゃんは可愛く写ってるから。
ダイズちゃんは、真っ黒なイヌで、手脚と眉毛とほっぺたが茶色いワンコ。眉毛がちょうどダイズのサイズ、だからダイズちゃんです。
身体のほとんどが真っ黒だから、写真を撮るのは難しいんです。目に光を入れないと、どこに目があるのかわかりません。時には、そのダイズの眉毛が目みたいに見えることも。
だから、可愛く写ったダイズちゃんの写真はとても貴重なもの。その可愛く写ったダイズちゃんとわたしたちの写真を1枚いただき、事務手続きは終了しました。
ダイズちゃんをお家に連れていくために、ダンボールとその中に、オシッコのシートを敷いておきました。
ダイズちゃんはまだ、生後三ヶ月の仔犬。そして、野良犬あがりのこともあり、かなりのビビリな性格です。わたしたちには慣れているけど、見知らぬ家に行く途中、もしかして、漏らしてしまうかもしれません。
オシッコシートの敷かれたダンボールに入れられ、怖くないようにダンボールの上に小さな毛布をかぶせて、車の後ろのシートに乗せられたダイズちゃん。思いのほか落ち着いていました。
わたしは、ダイズちゃんと一緒に後ろのシートに、主人は車の運転です。
クルマに乗せられている間、ダイズちゃんは毛布の隙間から顔をのぞかせ、窓から見える空をジッと見つめていました。その日は、スッキリと晴れて、青い空にモクモク雲がいっぱい出ていました。
これから行くお家はどんなだろうな?
これからどんな人生(犬生)になるんだろうな?
そんなことを考えながら、お空を眺めていたのかもしれません。
そんなお空を眺めるダイズちゃんの目は、希望に溢れキラキラしていました。
つづく。
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