美容クリニックでは、「ヒーライトⅡ」というLEDを使った治療が行われています。
LED(発光ダイオード)を用いて、肌に適応した波長の光を照射することによって、光が肌の深部まで到達し、細胞レベルで肌トラブルを改善するものです。
今回この記事では、そのLEDが肌に対してどのような効果をもたらすかを調べてみました。
色によっても効果が異なり、化粧品では改善できない効果が期待できます。
- LEDの効果が知りたい方
- いろんな肌トラブルを同時にケアしたい方
- エイジングケアをしたいが何をしたらいいかわからない方
におすすめします。
LEDって何?
LEDは、信号機、照明器具、液晶ディスプレイ、農業用のライトなど、最近は身近なところでよく使われています。450nm〜700nmの可視光線で、さまざまな元素と合成することによりいろんな色のLEDが作られ、それぞれの色によって波長や肌に対する効果も異なってきます。
美容医療界ではこれまで、シミ・シワ・たるみなど肌のエイジングケアを行うには、美容レーザーやIPL(インテンス・パルス・ライト)、I2PLという熱による肌の再生が行われてきました。
インテンス・パルス・ライト(IPL:Intense Pulsed Light /インテンス・パルス・ライト=レーザー光線の波長の長さを調節して肌に照射することで、シミやそばかす、肌のくすみ、ニキビ跡といったあらゆる肌の悩みを改善する美肌治療)
引用元:PR TIMES「【皮膚科医が解説】きちんと理解していますか? LED美顔器・育毛器の有効性と活用法」
I2PL(IPLに特殊なフィルターを付け加え、主に、水に吸収されてしまう紫外線、波長対象950nm以上の波長を遮断することで、痛みもほとんどなく、肌への損傷も最小限にすることによって、安全で効率よく、皮膚表層のコラーゲン増生を促すことにより毛穴開きの改善、肌コンディションの改善、小ジワの改善などが期待される光照射)
引用元:PR TIMES「【皮膚科医が解説】きちんと理解していますか? LED美顔器・育毛器の有効性と活用法」
しかし、最近ではLED光治療が美容皮膚科学の分野で注目されています。
それは、熱ではなく光そのものの作用によって肌の再生効果が期待されているからです。光を照射するだけなので、肌に刺激を与えず、表皮や真皮へのダメージがきわめて少なくてすみます。
また、まだ研究段階ではありますが、LEDは、肌だけでなく、髪への効果も期待できるそうです。
開発したLED照射装置を使い、超狭帯域の赤色LEDを男性モニター患者10人の頭皮に20分間、週1~3回、3~8 ヶ月行った結果、育毛の推移を見ると、有効率が100%。うち2名がほぼ治癒、7名が著効、1名が有効となっています。
引用:アデランスの研究開発
LEDヒーライトの肌に対する効果
美容クリニックで使われるLED治療「ヒーライトⅡ」を照射することで、
- シワの改善
- 肌のハリ・弾力アップ
- リフトアップ、たるみ予防
- 目の下のクマの改善
- 肌のキメを整える
- 毛穴の改善
- むくみ改善
- 腰痛・肩こりの緩和
- シミができにくくなる
- ニキビができにくくなる
- 火傷や手術後の治癒促進
- 育毛・抜け毛対策
など、ざっと調べただけで上記の効果が期待できることがわかりました。
「ヒーライトⅡ」がこれらたくさんの効果が発揮できるのは、LEDが細胞にまでアプローチするからです。「ヒーライトⅡ」を照射した3日後には、免疫細胞が増殖し、そのあと線維芽細胞が増殖することがわかっています。
免疫細胞が増えることによって、炎症が抑制され、
線維芽細胞が増えることによって、真皮では肌の土台となるコラーゲン・エラスチン・ヒアロルン酸が増えます。コラーゲン・エラスチン・ヒアロルン酸が増えることで、シワ、もたつき、たるみなどさまざまな肌悩みを改善することができます。
また、血流促進効果もあるので、むくみ、肩こりの改善などをサポートします。
LEDの色の違いによって肌に対する効果は違うの?
「ヒーライトⅡ」は590nmと830nmの2つの波長を連続照射することにより、肌の改善を促します。590nmは黄色からオレンジに近い色、830nmは近赤外線になり白色になります。
この波長によって肌への効果が異なってきますので、色の違いによる肌への効果を調べてみました。
参考サイト▼
・PR TIMES「【皮膚科医が解説】きちんと理解していますか? LED美顔器・育毛器の有効性と活用法」
・アデランス「超狭帯域LED光とは」
・日比谷皮フ科クリニック「LED美容は効果ある?家庭用美顔器と皮膚科治療の違いも解説」
赤色LED
610〜750 nm。波長が長く、皮膚に照射すると真皮の深層まで到達し、線維芽細胞を活性化させます。コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸を増やし、乾燥肌やシワに特に有効です。
髪の育毛・発毛にも効果があると検証されています。
コラーゲンなどが増えることで肌の弾力がアップし、小じわや毛穴が目立ちにくくなります。また、血行も促進されるので、くすみやクマが改善できるほか、ニキビやニキビ跡の炎症を抑え、表皮の再生を促すといった効果も期待できます。
- 小じわ・シワの改善
- 毛穴を目立ちにくくする
- シミ・くすみ・クマの改善
- ニキビ跡の改善
- 発毛・育毛
青色LED
450nm前後。青色LED光を照射すると、ニキビ菌に含まれるポルフィリンが多量の活性酸素を産生します。この活性酸素がニキビ菌を破壊することで、ニキビが改善します。
また、皮脂の分泌を抑えたり、毛穴を引き締める作用もあるので脂性肌や男性の肌におすすめ。
安眠効果もあることがわかっています。
- ニキビの改善
- 皮脂の分泌を抑える
- 毛穴の改善
- 安眠効果
ピンクLED
赤色LEDと青色LEDを融合したカラーで、線維芽細胞活性、コラーゲン産生の促進とあわせ、
抗菌・ニキビ治療効果をあわせて期待できます。
- 肌のハリ・シワ改善
- ニキビの改善
緑色LED
520nm前後。緑色LEDは、体液の流れを整え、ビタミンCやポリフェノール成分を増やす効果があると言われています。色素沈着を薄くし、肌の透明感を改善することから、シミ治療に用いられます。また、保湿にも効果があるとされています。
- 肌の透明感アップ
- シミ改善
- 保湿
黄色LED
580nm前後。赤色LEDと青色LEDの中間の長さの波長をもつ黄色LEDは、真皮層にある細胞を活性化させ、角質層のターンオーバーを正常に戻す働きを持っています。
また、リンパの流れ改善、傷を負った細胞の修復もしてくれることから、むくみ・たるみ・シワなどの改善が期待できます。
- ターンオーバー正常化
- むくみ・たるみの改善
- シワの改善
白色LED
830nmの近赤外線。美容皮膚科で用いられる白色LEDは、真皮のさらに奥深くにまで到達し、筋肉層にまでアプローチします。
赤色LEDと同じように、真皮の線維芽細胞を活性化させ、表皮を再生させます。また、血流をアップさせることから、筋肉のもとになる細胞も活性化させ、シワやたるみの改善といった、エイジング効果が期待できます。
- ハリの改善・弾力アップ
- 筋繊維の活性
- シワ・たるみの改善
LEDを照射するなら美容クリニックと美顔器とどっちがいい?
最近では、いろんな美顔器が販売されていて、LEDが照射できるものもたくさん出ています。美容クリニックと同じような技術が、手軽に家庭でも受けられるようになりました。
一方、美容クリニックのLEDは、医療用なので性能が良く高い効果を得ることができます。医師と相談しながら他の治療も受けることができるため、肌悩みの深い方は美容クリニックをおすすめします。
美顔器は家で毎日受けれるというメリットがあり、スキンケアの一環として考えると手軽に使うことができます。また、レーザー美顔器やRF美顔器なども発売されており、自分の肌に合わせて美顔器を選ぶこともできます。
また、値段で考えると、美容クリニックでLED光治療を受けると1回5,000円〜10,000円前後かかります。美顔器の場合は、数万円〜10万円ほどのものが多いです。何回も美容クリニックに通うことを考えると、美顔器を1度購入してしまえば毎日使うことができるのでコスパは良いと思います。
これは、生活スタイル、ご自身の肌の状態、使いたい頻度などを考えてどちらを選ぶかを考えると良いと思います。
どちらもそれぞれ違ったメリットがありますので、一概にどちらが良いとは言えませんが、自分にあった方法を選ぶといいですね。
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