近年、私たちの食生活は大きく変化し、便利で手軽な食品が増え欧米風の食事が一般化しています。しかし、その一方で健康に悪影響を及ぼす食材や化学物質も増えています。
歯科医師をしている吉野敏明さんが提唱する「4毒5悪」は、現代人の健康を脅かす要因として注目されているのをご存知ですか? 今回は、「4毒5悪」がどういったことなのか、身体に対する影響、そして健康的な食生活のための対策をわかりやすく解説します。
「4毒」とは?
「4毒」とは、現代の食生活において特に摂取を控えるべきとされる 砂糖・小麦粉・植物油・乳製品 のことを指します。これらの食品は、過剰に摂取することで健康に悪影響を及ぼすとされています。
[ 1 ] 砂糖(精製糖)
砂糖は、多くの加工食品や清涼飲料水に含まれています。特に 白砂糖や異性化糖(果糖ブドウ糖液糖) は血糖値を急激に上昇させ、糖尿病や肥満の原因になります。
- 血糖値の急上昇・急降下 により、疲労感や集中力の低下を引き起こす
- 糖化(AGEsの生成) により、老化を加速させる
- 腸内環境の悪化 により、免疫力低下や炎症を引き起こす
<対策>
- 白砂糖の代わりに はちみつや黒糖、甘酒 などの天然甘味料を使う
- 加工食品や清涼飲料水を避ける
[ 2 ] 小麦粉(精製小麦)
小麦粉に含まれる グルテン は、腸の炎症や消化不良の原因になるとされています。また、血糖値の上昇が早く、糖質依存を引き起こす可能性があります。
- グルテン不耐性 により腸の炎症を引き起こす
- 血糖値の上昇 により肥満や糖尿病のリスクが高まる
- 中毒性が高く 食べ過ぎを招く
<対策>
- 小麦粉の代わりに 米粉やオートミール、そば粉 を活用する
- パンやパスタの頻度を減らし、和食中心の食生活にする
[ 3 ] 植物油
現代の日本人の食事は脂を取りすぎで、玄米、大豆、味噌、豆腐、ごま、魚や肉などに含まれる油分で十分だそうです。過剰な脂を摂ることで、糖尿病や脳卒中、発がん性が懸念されています。
- 酸化しやすく体内で炎症を引き起こす
- トランス脂肪酸により動脈硬化や心疾患のリスクが高まる
- ホルモンバランスを崩す可能性がある
<対策>
- 精製した植物油を使わない調理法にする(蒸す、煮る、炊く)
- 揚げ物や加工食品を減らす
[ 4 ] 乳製品
牛乳・チーズ・ヨーグルト・バターなどの乳製品に含まれる カゼインや乳糖 は、腸に負担をかけ、ホルモンバランスを乱す原因となる可能性があります。
- 乳糖不耐性による腹痛・下痢・消化不良
- カゼインによる腸の炎症・免疫低下
- 牛乳に含まれるホルモンの影響で 生理不順・肌荒れ・がんリスク
<対策>
- 乳製品の代わりに 豆乳、アーモンドミルク、ココナッツミルク を活用
- 乳製品の摂取量を減らし、植物性食品を取り入れる
5悪とは?
5悪とは、私たちの体に有害な「食品添加物」「農薬」「化学肥料」「除草剤」「遺伝子組み換え食品」 を指します。これらは食品の安全性を損なう原因となり、長期的な健康被害につながる可能性があります。
- [ 1 ] 食品添加物
-
保存料、着色料、甘味料などの添加物は、発がん性やアレルギーを引き起こす可能性があります。
<対策>
無添加食品を選び、加工食品を減らす。
- [ 2 ] 農薬
-
野菜や果物に使われる農薬は、体内に蓄積すると健康リスクを高める可能性があります。があります。
<対策>
オーガニック食品や無農薬野菜を選び、しっかり洗う。
- [ 3 ] 化学肥料
-
土壌を傷めるだけでなく、食物に残留することで人体にも悪影響を及ぼす可能性があります。
<対策>
自然栽培や有機栽培の食品を選ぶ。
- [ 4 ] 除草剤(グリホサートなど)
-
発がん性が指摘される除草剤は、食品にも残留する可能性があるため注意が必要です。
<対策>
無農薬食品を選び、可能なら家庭菜園を取り入れる。
- [ 5 ] 遺伝子組み換え食品(GMO)
-
遺伝子組み換え作物は長期的な安全性が不明であり、アレルギーやホルモンバランスへの影響が懸念されています。
<対策>
NON-GMO食品やオーガニック食品を選ぶ。
乳がんになった私が食事で特に気をつけていることとは?
実は私は、乳がんになってここ10年で両胸を切断しています。数年前には、予防という観点から抗がん剤もやりましたがそのせいで身体がおかしくなり、もう二度と抗がん剤はやらないと決め、食事で体質改善を心がけています。一番気をつけているのは、
- 砂糖を控える
- 発がん性のある食品添加物は取らない
ということ。自分が病気になっていろいろなことを調べてみると、糖分はがん細胞の栄養になること、そして、毎日食べる食品に発がん性のある食品添加物がたっぷり入っていることがわかりました。そして、それらの食品添加物はスーパーに売られている多くの加工品に含まれていて、買えるものがないほどでした。それに気づいた今、なるべく自炊をするように心がけています。
特に私が買わないように気をつけている食品添加物を下記にリストアップしました。
- 果糖ブドウ糖液糖
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「果糖ブドウ糖液糖」は、でんぷんを酵素でブドウ糖に分解し、さらにその一部を果糖に加工して作られる液状の糖が果糖ブドウ糖液糖です。清涼飲料水や栄養ドリンクの多く、市販のお菓子にも広く使われています。また小腸で吸収しきれなかった果糖は大腸にも到達し、腸内環境を悪化させます。また、腸壁に炎症を起こし、異物が血管内に漏れ出していくそう(リーキーガットと言います)。発ガン性があることもわかっています。
- アセスルファムK(アセスルファムカリウム)
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1960年代の動物実験で発がん性の疑いが指摘され、アメリカでは1977年に使用が禁止されました。アセスルファムKは、お酢の成分である酢酸由来の原料から作られる人工甘味料です。砂糖の約200倍の甘さがあり、加熱に強いのが特徴です。パンやクッキーなど加熱される食材や長期保存を前提とした清涼飲料水などに多く用いられています。
- アスパルテーム
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アスパルテームは、世界保健機関(WHO)傘下の国際がん研究機関(IARC)によって、発がん性がある可能性がある(グループ2B)と分類されています。ただし、一般的な使用量では安全性に大きな懸念はないとされています。2023年7月、世界保健機関(WHO)傘下の国際がん研究機関(IARC)によって、アスパルテームは「ヒトに対して発がん性がある可能性がある」として、発がん性分類のグループ2Bに分類されました。ダイエット飲料、チューインガム、ゼラチン、アイスクリーム、ヨーグルトなどの乳製品、朝食用シリアル、歯磨き粉、咳止めやチュアブル ・ ビタミンなどの医薬品に使用されています。
- スクラロース
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スクラロース(E955)は、認可を受けており健康に無害であると認識されていますが、120℃以上に加熱すると発がん性のある塩素化合物が生成される可能性があります。スクラロースは、砂糖の約600倍の甘味を持つノンカロリーの甘味料で、飲料や菓子、ガム、アイスクリーム、ジュース、ベーカリー、アルコール飲料などに使用されています。
- 亜硝酸ナトリウム(発色剤)
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亜硝酸ナトリウムは、ハムやソーセージ、いくらやたらこなどに発色剤としてつかわれています。毒性が強く、食肉に含まれるアミンという物質と結びついて、ニトロソアミン類という発がん性物質に変化するとされています。摂取し続けると、がんになる可能性が高まるそう。
参考サイト:くにちか内科クリニック「本当に危ない人工甘味料」
参考サイト:食は愛「pantry & Lucky」
参考サイト:お知らせ在宅訪問事務所
参考サイト:WHITEFOOD
4毒5悪を避けるための食生活
- 無添加・無農薬・オーガニック食品を選ぶ
- 加工食品を減らし、自然な食材を摂る
- 油や糖質を意識し、質の良いものを選ぶ
- 食材の原材料を確認し、なるべくシンプルなものを選ぶ
ということを意識しましょう。日本古来の食生活、ご飯、味噌汁、漬物、野菜の炊き合わせ、焼き魚が一番日本人の身体に合っているそうです。味付けも、塩、醤油、味噌などシンプルなものがおすすめです。
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無添加調味料
まとめ
吉野敏明氏が提唱する「4毒5悪」は、 現代の食生活で避けるべき食品や化学物質を明確にした考え方 です。これらを避けることで、 慢性的な不調の改善や病気の予防につながる可能性 があります。
完璧に排除するのは難しくても、 少しずつ意識して変えていくことが大切 です。まずはできることから始め、 健康的な食生活 を目指しましょう!
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