
インド料理では料理にたくさんのスパイスを使います。スパイスが使いこなせるようになると、料理の幅がぐっと広がります。
そこで、主なスパイスの香り、使い方などをまとめてみました。

インド料理で使うスパイス
インド料理はスパイスでできていると言っていいほどスパイスをたくさん使います。混ぜるスパイスによって風味や香りが変わってくるので、どんなスパイスがあるのか色々知っていきましょう。
ホールスパイス

ホールスパイスは、実のまま使うスパイスです。
カルダモン

爽やかな芳香があり、ピリッとした辛みとほろ苦さが特徴。
サフラン、バニラに次いで高価なスパイス。少量で香り立つので使いすぎに注意。
カレー、ひき肉料理、甘いものに使われる。
サウジアラビアでは、カルダモンをお湯で煮出し、そのお湯で淹れたカルダモンコーヒーはおもてなしの一品です。チャイにも使われます。
カルダモンは粉状にしたカルダモンパウダーもあります。カルダモンパウダーを砂糖と混ぜてカルダモンシュガーにして、お菓子、パン、ヨーグルトにかけたりして使うこともあります。
インド、中近東

クローブ

強く独特の甘い芳香があります。スパイスの中でも最も強い香りです。
別名:チョウジ。香りが強いので、使う量は少量でよい。ホールで使った時は最後に取り除いておく。
ハンバーグ、ミートボール、ポトフ、ビーフシチュー、カレー、豚の角煮、焼き菓子、コーラ
中国、インド、ヨーロッパ

クミンシード

食欲を刺激する、いわば、カレーの香り。ほのかに苦みと辛みがあるが、バランスがよいのでスパイス初心者にも使いやすい。野菜炒めなどに使ってもカレー風味の野菜炒めになります。
インド料理で、スタータースパイス(最初に油で香りを引き出して使う方法)として使われます。
ソーセージ、野菜炒め、パン、ジャガイモ、カリフラワー、ミートローフ、チリコンカン
インド、メキシコ、東南アジア、アフリカ

シナモン

ほのかな甘みを感じる独特な香りです。
肉桂(ニッキ)、桂皮(ケイヒ)とも呼ばれる。日本のニッキはシナモンとは別種類の木で、香りや味も若干異なる。
アップルパイ、サツマイモ、かぼちゃ、パン
インド、中近東、アジア

ベイリーフ

爽やかな芳香ですが、香りはそれほど強くありません。
シナモンの葉っぱを乾燥させたもので、ローレル、月桂樹とは別物の品種。区別してインディアンベイリーフとも呼ばれる。インド料理では、テンパリング(油に香りをうつす)して使われる。
カレー
インド

パウダースパイス

パウダースパイスは、すりつぶして粉末にしたものです。
ターメリック

土っぽい香りでほろ苦い風味があります。土臭さは加熱することで弱まります。
別名:秋ウコン。鮮やかな黄色でカレーの黄色もターメリックでつけられる。油溶性なので、油と一緒に使われる。
カレー、ターメリックライス、様々な料理の色付け
インド

コリアンダー

やや甘みのある穏やかな香りです。柑橘類を思わせます。
香菜(パクチー)の種を乾燥させて粉末にしたもの。葉ほど強いクセはなくマイルドな香りで、たっぷり使っても味に影響は出ない。
ひき肉料理、ソーセージ、シチュー、ピクルス、クッキー、カステラ、焼きリンゴ、肉、卵、豆料理
アフリカ、中近東、中南米、アジア

ガラムマサラ

3〜10種類の混合スパイスなので、いろんな香りのミックスです。
カルダモン、クローブ、シナモンが基本で、クミン、コリアンダーを加えることが多い。スパイスの種類や配合に決まりはないので、メーカーによって香りは違う。仕上げに使われることが多い。
ナシゴレン、サブジ(野菜の炒め煮)、カレー
東南アジア、インド
カイエンヌペッパー(チリペッパー)

甘酸っぱい香りと辛みです。細かいので辛みや風味がシャープに感じます。
唐辛子を完熟、乾燥させて粉末にしたもの。別名:チリペッパー、レッドペッパー。
カレー、麻婆豆腐、メキシコ料理
世界各国(フランス以外)

パプリカ

甘酸っぱい香りと、かすかな苦味があります。
鮮やかな赤色は油に溶けやすく、色づけにも使われる。日本のものは辛みのないパプリカパウダーが一般的だが、外国製のものは辛みのあるものもある。
肉煮込み料理、米、野菜、ミートボール、赤色の色づけに
東欧(ハンガリー)、インド

まとめ
スパイスはカレー以外にも、クラフトコーラやシロップ漬け、甘いものにも!いろいろ使えます。
スパイスが使いこなせるようになったらかっこいいですね。
これからもいろんなスパイス料理をアップしていきたいと思います。



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